からだのそとでひびくもの

からだのうちでひびくもの

耳のそばによせてくるもの

遠い記憶をよびさますもの

Cast

  • 屋内の馬場で、ヘルメットをかぶった女性と男性が話しています。男性は青いジャケットと帽子を着ており、女性は青いジャケットと白い手袋を着用しています。背景には馬の鞍や馬具が掛かっています。

    澤田 桃百(もも)

    小海(おうみ)

    主役の小海を演じた。 撮影当時は小学校6年生。演じる小海はどんな子で、どんなことを感じているのか、想像しながら演技に取り組んだ。好きな食べ物はキュウリ。

  • 大原 弘子

    小海の祖母

    「こどもの居場所ばあちゃんち」代表として、素敵な仲間たちと、学校への登校に悩みを持つ子どもなどに、安心して過ごせる場(居場所)を提供している。

  • なかむらくるみ

    旅人

    ダンスアーティスト。制作当初、振付家として参加したが、いつの間にか旅人役になっていた。

  • 鵜飼 結一朗(やまなみ工房)

    表現者

    世界的な評価を受ける、やまなみ工房所属のアーティスト。描き方は独特で、モチーフをひとつ描くと、その絵に重ねるように同じ対象の生物を次々と描き、重ねるにつれ絵に奥行が生まれる。

  • 木製の窓の向こうに庭の風景と女性が映っている

    カノチヒロ

    記者

    甲賀市甲南町出身。京都大学ドイツ語講師。劇団ここから屋主宰。役者・脚本・演出として活躍する傍ら、水口東高校演劇部や「夢の学習」で地元の子供たちに演じる喜びを教えている。

  • 中村 一弘

    花屋の主人

    花屋「かずろう王国」の店主。コミュニティ放送局「エフエム花」も運営している。通称kazuroo king。

  • 中村 智子

    花屋の奥様

    花とかずろう王国のたてものが大好き。

  • 上田 宗 / インコのそうちゃん

    窯元の店主

    信楽焼の窯元「宗陶苑」の代表。日本最大級の登窯を所有。

  • 谷口 真一

    乗馬クラブの指導員

    騎乗者A級、馬術審判員1級(3種)、JSPO公認コーチ3(旧JSPO公認コーチ)、障碍馬術コースデザイナー1級、日馬連認定指導員、日本馬術連盟理事、全日本選手権優勝(2023)。休日はない。

  • 石王 治寛

    宮司

    水口神社宮司。古くより続く宮司家の現当主。水口神社は創建年代こそ定かではないが、貞観元年(859年)に従五位上へ昇階した記録が『日本三代実録』に見られる。水口まつりに曳山が初めて奉納されたのは享保20年(1735年)のこと。

  • 廣瀬 悟

    祭りの世話役

    水口曳山祭の町衆を代表して出演。

  • 甲賀市の人々

    250名以上の甲賀市民が参加。

安藤サクラ(声の出演)

1986年生まれ、東京都出身。2006年女優デビュー。

映画『百円の恋』(14/監督:武正晴)、『万引き家族』(18/監督:是枝裕和)、『怪物』(23/監督:是枝裕和)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞はじめ数々の映画賞を受賞。NHK連続テレビ小説『まんぷく』(18~19)ではヒロインを務めた。その他、近年の出演作品に、『ある男』(22/監督:石川慶)、『BAD LANDS バッド・ランズ』(23/監督:原田眞人)、『ゴジラ-1.0』(23/監督:山崎貴)、短編映画「まっすぐな首」(25/監督:空音央)など。『屋根裏のラジャー』(23/監督:百瀬義行)、『リンダはチキンがたべたい!』(24/監督:キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック)で声優を務めた。また、世界41か国で愛される150万部のベストセラー絵本『ライオンのこころ』『のんびりやのコアラ』『おかえり、オオカミ』では翻訳を担当。現在放送中、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では語りを務めている。

Staff

野田 亮 【脚本・監督】

映像作家。知的・身体障がいを持つ親族と過ごした経験を原点に、個々の尊厳と「誰もが共にいられる場所」を映像で描き続けている。社会の中で見過ごされがちな心の機微や、人と人とのささやかなつながりを、丁寧なカメラワークと言葉ですくい取ることが活動の主軸である。作品に一貫しているのは、過度な演出を排したミニマルなスタイルと、被写体そのものが持つありのままの美しさを際立たせる視点だ。ドキュメンタリーと物語の垣根を軽やかに超え、緻密に練り上げられた映像と音響を通じて、観る者が「他者との境界」を意識せず、自然と共生を感じられるような体験を創り出している。主な監督・参加作にやまなみ工房ドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』(撮影・編集)、音遊びの会ドキュメンタリー映画『音の行方』(監督)などがある。

この映画は、この滋賀県甲賀市という街にたしかに存在している言葉や風景、音、そして人々の営みをそっと形にしたものです。ふだんの生活では見落としてしまいそうなことも、石の裏側を覗き込むように見つめてみると、小さいけれど手触りをもった物語として浮かび上がってきました。映画の中には、動くものと動かないもの、言葉を交わすことと静かに見守ること、演じる人と演じない人といった、さまざまな対比が存在します。一見するとシンプルなものに思えるかもしれませんが、その間にある余白を自由に楽しんでもらえたら幸いです。

また今回、制作スタッフや甲賀市役所の方々、出演者の皆様と共に数多くのチャレンジを行ってきました。試行錯誤の連続ではありましたが、こうした試みこそが「新しさ」や「豊かさ」に繋がると信じています。この作品が、皆さんお一人おひとりにとって何らかの答えを見つける一助となることを心から願っています。

  • いしいしんじ

    原案

    作家。1966年大阪生まれ。京都在住。1994年「アムステルダムの犬」でデビュー。2000年「ぶらんこ乗り」から長編小説に専念。2003年「麦ふみクーツェ」で坪田譲治文学賞。2012年「ある一日」で織田作之助賞大賞、2016年「悪声」で河合隼雄物語賞を受賞。2025年10月に東宝より原作のアニメ映画「トリツカレ男」が全国公開予定。また同10月に新潮社より、琵琶湖をモチーフにした長編小説「チェロ湖」を発刊。

  • 大友良英

    音楽

    1959生横浜生れ。十代を福島市で過ごす。映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興、フリージャズの現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面にわたる。美術と音楽の中間領域のような展示作品や一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。障がいを持つ人たちとの音楽活動も2005年より続けている。

  • なかむらくるみ

    振付

    ダンスアーティスト/カラダ媒介人 ソコニダンス by KURUMI NAKAMURA主宰。石川県金沢市生まれ。2007年文化庁新進芸術家海外留学派遣研修員として英国Rambert School of Ballet and Contemporary DanceにてDiploma取得。帰国後、石川県内複数の福祉施設においてニーズに寄り添いながら身体と心で表現できる場づくりを継続的に行う。また、国内外の美術博物館や教育機関においてワークショップを展開しながら、社会を生きるさまざまな人の身体の美しさに魅了され、ダンスを介して美しさを社会に魅せる作品を制作し発表している。2018年よりダンスカンパニー「あら・おるズ」ディレクター、2024年よりアートな休憩所/私設公民館"ORUBA"管理人。

  • 山下 完和(やまなみ工房施設長)

    監修

    1967生まれ。三重県伊賀市在住。社会福祉法人やまなみ会  やまなみ工房施設長。高校卒業後、プー太郎として様々な職種を経た後、1989年5月から、障がい者無認可作業所「やまなみ共同作業所」に支援員として勤務。その後1990年に「アトリエころぼっくる」を立ち上げ、互いの信頼関係を大切に、一人ひとりの思いやペースに沿って、伸びやかに、個性豊かに自分らしく生きることを目的に様々な表現活動に取り組む。2008年5月からはやまなみ工房の施設長に就任し現在に至る。